コヒーレントフォトン技術によるイノベーション拠点

我々が開発したLUCIDは、現行の臓器透明化試薬の中で最も透明化能力が高く、癌研究や創薬の現場で活用されています。この度、LUCIDの透明化能力と透明化速度を大幅に向上させた新たな透明化試薬LUCID-DXの開発に成功しました。LUCID-DXでは、深部観察能力を2倍，透明化処理時間を半減することが可能です。これにより生検検体であればわずか3時間で透明化を完了します。また、透明化と同時に標本染色も可能になり，内視鏡検査でのバイオプシー検体であれば染色と透明化をわずか12時間で完了できます。他の臓器透明化技術の場合，透明化処理に10日以上を要し，しかも透明化標本が短時間で崩壊するという欠点のため臨床病理検体の処理に用いることができませんでした。これらの問題を解決するLUCID-DXは、病理標本処理におけるマンパワー削減，廃液量の削減，検体取り違え防止に貢献します。